Q: 今後、時代の流れに沿って「AI量産サイト」が数多く出現する思いますが、ウェブ制作会社が注意すべきことを教えてください。

仮に、ウェブ制作会社が「生成AIを用いてサイトを制作する」という場合、SEOコンサルタント側として、ウェブ制作会社に事前に注意しておくこと(知らせるべきこと)は何があるかと、鈴木先生はお考えでしょうか?

私が考えるに、AIで作ったウェブサイトは所詮、ネット上にある情報をかき集めたコピーサイトに近くなるのではないか?と考えております。

なので、
・ウェブサイトをオーダーした企業の独自性をAIに読み込ませて生成すること。
・一次情報をもとにした、人間の目でのファクトチェックすること。
・生成AIを使ってウェブ制作すれば、人件費が低くなる可能性が高いはずので、ウェブサイト発注前に、必ず価格の交渉(値引き)をすること。

が必要かと考えております。

上記及び、その他、鈴木先生のお考えをお伺いしたくお願い申し上げます。


A:

3つとも素晴らしいアイディアだと思います。全てに共感します。

他の点としては以前私がブログで書いたことの抜粋ですが、以下の点に気をつけたほうが良いと思います:

・いかにもAIが作ったというデザインを避ける

例えば:
(1)グラデーションを多用している
青から紫、ピンクから水色など、鮮やかなグラデーションを背景や見出し、ボタンに多用している。
特に青紫系のグラデーションはAIらしさを感じさせやすい。

(2)角丸の四角形やカードを多用している
すべての情報が角の丸い四角形の中に収められ、均等な間隔で整然と並んでいる。どのページも同じカード型レイアウトになり、単調でテンプレート的な印象を与える。

(3)絵文字やアイコンを多用している
見出しの先頭に絵文字を付けたり、すべての項目にアイコンを配置したりしている。装飾が多すぎるため、ビジネス資料としての落ち着きや専門性が弱くなる。

(4)余白が多すぎて情報量が少ない
大きな見出しと短い文章だけを配置し、必要以上に広い余白を設けている。見た目は洗練されていても、内容が薄く、ページ数だけが増えてしまう。

(5)どの要素も均等に配置され、メリハリがない
見出し、本文、画像、図形が機械的に整列されている。重要な情報も補足情報も同じように扱われ、読者に何を最も伝えたいのかが分かりにくい。

(6)装飾が過剰で、実用性より見栄えを優先している
意味のない光彩、影、立体効果、抽象的な曲線、キラキラした装飾などを多用している。文字の読みやすさや情報の伝わりやすさより、華やかさを優先してしまっている。

などがあるので注意をしなくてはなりません。

特にクリエイターの方たちはプロですので敏感です。
AIが作ったと思われると安っぽい印象を与えがっかりさせてしまい、ブランドを既存することになりかねません。

・いかにもAIが作ったというライティングを避ける

(1)文章の構成が毎回同じで、先が読めてしまう
問題提起、原因説明、解決策、まとめという流れが毎回ほぼ同じになっている。内容が違っていても文章の型が同じため、AIがテンプレートに当てはめて書いた印象を与えやすい。

(2)同じような言い回しや接続詞が何度も出てくる
「そのため」「一方で」「つまり」「このように」などが規則的に繰り返されている。文章としては整っていても、人が自然に書いたときの言葉の揺れやリズムが感じられない。

(3)「重要です」「大切です」と説明するだけで終わっている
何が重要なのかを具体的な経験や判断基準で示さず、「〜が重要です」「〜が大切です」という言葉だけでまとめている。正しいことを言っていても、書き手自身の考えや実感が見えにくい。

(4)「AではなくB」という対比表現を使いすぎる
「単に○○するのではなく、△△することが重要です」という形が何度も出てくる。分かりやすい表現ではあるが、繰り返されるとAIが文章を整えるために使っている定型表現に見えやすい。

(5)どの文章も均等に整えられ、メリハリがない
すべての段落が同じくらいの長さで、説明の詳しさや文章のテンポまで揃っている。重要な話も補足的な話も同じ調子で書かれ、書き手が特に何を伝えたいのかが見えにくい。

(6)具体例がなく、一般論だけで文章が成立している
「顧客目線が大切」「信頼性を高める必要がある」といった誰にでも当てはまる説明が中心になっている。実際の事例、経験、数字、失敗、判断理由などがないため、その人が書く意味が薄くなる。

(7)最後をきれいにまとめすぎる
どの文章も「〜につながります」「〜を実現できます」「今後ますます重要になるでしょう」など、無難で前向きな表現で締めている。人が実務について話すときに出てくる迷いや条件、例外が消え、人工的な印象になりやすい。

(8)内容よりも文章を整えることが優先されている
読みやすく見せるために見出しや箇条書き、まとめを増やしすぎている。必要以上に整理されることで、書き手の経験や考えよりも「きれいに生成された文章」という印象の方が強くなる。

・E-E-A-T が含まれないいかにもAIが作ったという正論の一般の内容の文章を避ける

(1)誰にでも当てはまる正論だけで文章ができている
「顧客目線が大切」「信頼性を高めるべき」「分かりやすく伝える必要がある」など、間違ってはいないが一般論だけで構成されている。内容に反対しにくい一方で、その人だから書ける情報がなく、印象に残りにくい。

(2)実際の経験や現場での判断が入っていない
書き手が実際に見たこと、試したこと、失敗したこと、顧客から聞いたことなどが書かれていない。情報としては整っていても、Experience が感じられず、AIが既存情報をまとめただけの文章に見えやすい。

(3)専門家ならではの判断基準が示されていない
専門用語や知識は書かれていても、「何を見て良し悪しを判断するのか」「どの条件なら例外になるのか」といった実務上の基準がない。Expertiseが文章の中で具体的に伝わらず、誰が書いても同じ内容になりやすい。

(4)書き手や運営者の実績・立場が文章と結び付いていない
著者名や会社名が載っていても、その人がなぜこのテーマについて説明できるのかが分からない。実績、担当経験、所属、取材、出版、登壇などとのつながりが見えず、Authoritativenessを感じにくい。

(5)主張の根拠や出典がなく、もっともらしさだけで進んでいる
数字、制度、仕様、傾向などについて根拠が示されず、「一般的に」「多くの場合」「〜とされています」といった表現だけで説明している。内容が自然でも、Trustworthinessの面では読者が確認しにくい。

(6)成功例だけで、条件や失敗例、限界が書かれていない
すべてがきれいに成功する前提で説明され、うまくいかなかったケースや向いていない条件が省かれている。実務には例外があるはずなのに、それが見えないため、現場経験のない文章に感じられやすい。

(7)自社や本人しか持っていない情報がなく、他の記事と入れ替えられる
独自調査、顧客事例、具体的な改善前後、相談内容、社内データ、現場の気づきなどが含まれていない。文章全体を別の会社名や著者名に置き換えても成立してしまうため、E-E-A-Tの弱い一般的なAI文章になりやすい。

・いかにもAIが作ったというヘッダー画像や挿絵・写真を避ける

(1)青紫のグラデーションや発光表現に頼りすぎている
AI、未来、テクノロジーを表現するために、青紫のグラデーション、ネオン、光る線、粒子などが多用されている。内容と関係なく同じ世界観になりやすく、ChatGPTや画像生成AIが作った典型的なビジュアルに見えやすい。

(2)人物の表情やポーズが不自然に整いすぎている
人物が真正面を向いて微笑み、腕を組んだり、画面を指さしたりする構図が多い。写真としてはきれいでも、実際の仕事や生活の一場面には見えず、広告素材やAI生成画像のような人工的な印象を与えやすい。

(3)意味のない未来的なアイコンや図形が背景に浮いている
AI、クラウド、検索、データなどを示すために、歯車、脳、回路、チャート、吹き出しなどのアイコンが背景に大量に配置されている。情報を補足する役割がなく、AIらしさを演出するためだけの装飾に見えやすい。

(4)現実には存在しない画面や装置が描かれている
透明なモニター、空中に浮かぶダッシュボード、光るホログラムなど、実際の業務では使われていないものが描かれている。未来感は出るが、読者の実務とは距離があり、内容よりもAI生成らしい演出の方が目立ってしまう。

(5)どの画像も構図が整いすぎていて生活感がない
人物、机、パソコン、小物、背景がきれいに配置され、余計なものが一切写っていない。完成度は高く見えても、偶然性や現場感がなく、人が実際に撮影した写真や制作した挿絵には見えにくい。

(6)記事内容と直接関係のない抽象イメージになっている
SEOの記事なのに検索画面ではなく抽象的なAIの脳、営業の記事なのに握手する人物、業務改善の記事なのに歯車のイラストなど、テーマを連想させるだけの画像が使われている。内容理解を助けず、どの記事にも使える汎用画像になりやすい。

(7)その会社や書き手だから使える素材が入っていない
実際のスタッフ、商品、事務所、作業風景、画面キャプチャ、独自データ、事例などがなく、生成AIだけで完結した画像になっている。画像を別の会社の記事へそのまま移しても成立するため、独自性や現実感が弱く、AIが作った印象を与えやすい。

これらのことを避けることに気をつければユーザー体験の良さを確保してSEO・AIO対策としても良いと思います。






2026年11月06日
カテゴリ:AI活用