Q: SEOスコープに関してお聞きしたいと思います。

最近サイトをSSL化しました。まだ1か月くらい経過しただけです。被リンクやトラストフローなどの数字が、自分が記憶している数字と大きく異なりました(減っていました)。
これはSSL化によって、別のアドレスと認識されているからなのでしょうか?


A:


はい。そうです。

SSL化するということは、これまでサイトURLが

http://www

だったものが、

https://www

になるということです。

人間から見ると、Sが1文字増えただけに見えます。

しかしGoogleや各種SEOツールから見ると、これはかなり別サイトに近い扱いになります。

私は昔から会員様に、「SSL化は住所変更ではなく、半分引っ越しに近い」とお話しています。

例えば会社でも、

・会社名変更
・住所変更
・電話番号変更

が起きると、各種データベース更新に時間がかかります。

GoogleやSEOツールも同じです。

SEOツール側は別サイトと認識しやすい



特にSEOスコープやMajestic、Ahrefs、SEMrushなどの外部SEOツールは、自社クローラーで独自にデータ収集しています。

そのため、SSL化すると、

・被リンク数減少
・トラストフロー減少
・引用ドメイン減少

などが、一時的に起こることがあります。

これは実際にリンクが消えたわけではなく、「新しいURLとして再収集し直している途中」であるケースが多いです。

私は最近、「SSL化直後のSEOツール数値は、引っ越し直後の郵便転送状態に近い」と例えることがあります。

つまり、まだデータが完全移行していないのです。

Googleも一時的に再評価を行う



Google側でも、SSL化後は一時的に再評価期間が発生することがあります。

例えば、

・インデックス再整理
・canonical再認識
・リダイレクト確認
・被リンク引き継ぎ確認

などです。

私は昔から、「SSL化は単なる設定変更ではなく、サイト移行作業の一種」と会員様に説明しています。

特に、

・301リダイレクト
・内部リンク修正
・canonical修正
・サーチコンソール再登録

などをきちんとやらないと、Googleが混乱する可能性があります。

SimilarWeb系データは回復に時間がかかる



シミラーウェブ社のデータは、ゼロから新URLのサイトデータを再収集します。

そのため、元のように豊富なデータが表示されるまでには、通常3〜4ヶ月程度かかるケースがあります。

これは非常によくある現象です。

特にSSL化直後は、

・流入推定減少
・順位データ減少
・外部評価減少

のように見えることがあります。

しかし、時間経過と共に徐々に回復するケースが多いです。

Googleサーチコンソールは必ず再登録する



これは非常に重要です。

Googleサーチコンソールに関しては、SSL化前の

http://www

側の登録を解除し、新たに

https://www

側を登録するようにして下さい。

ここを放置しているサイトは意外と多いです。

特に昔SSL化したサイトでは、

・旧http登録だけ残る
・https未登録
・両方混在

になっているケースがあります。

これはGoogleに余計な混乱を与える原因になります。

GoogleはURL統一をかなり重視している



最近のGoogleは、「どのURLが正式版なのか」をかなり重視しています。

例えば、

・http と https 混在
・www有り無し混在
・canonicalズレ
・内部リンク旧URL混在

などがあると、Googleは混乱する可能性があります。

私はこれを、「会社名表記が全部違う状態」に例えることがあります。

例えば、

・株式会社〇〇
・〇〇株式会社
・〇〇 Corp

が混在すると、管理が雑に見えます。

Googleもサイト管理状態をかなり見ています。

ミラーサイト認識には注意が必要



もし、

http://



https://

の両方が普通に表示される状態になっていると、Googleはミラーサイトだと認識する可能性があります。

つまり、

・同一内容サイトが2つ存在

しているように見えるのです。

その結果、

・評価分散
・インデックス混乱
・重複コンテンツ扱い

などのリスクが発生する可能性があります。

私は昔から、「SSL化後は完全一本化が重要」と会員様にお話しています。

SSL化直後は順位変動も珍しくない



また、SSL化後は一時的に順位変動が起こることもあります。

例えば、

・一時的順位低下
・インデックス減少
・流入減少

などです。

しかし、適切に設定されていれば、多くの場合は徐々に安定していきます。

私は最近、「SSL化は短期的には不安定化するが、長期的にはプラスになりやすい」と感じています。

現在のGoogleではSSL化はほぼ必須



昔は、「SSL化すると少し順位優遇される」と言われていました。

しかし現在は、「SSL化していて当然」の時代になっています。

つまり今は、

・未SSLだと不安
・保護されていない通信表示
・ユーザー警戒

につながりやすくなっています。

Googleも、ユーザー不安を減らしたい方向へ進化しています。

そのためSSL化は、現在ではSEOというより「サイト信頼性の最低条件」に近づいています。

AI検索時代はURL整合性がさらに重要になる



最近はGoogle検索でも「AIによる概要」が増えていますし、ChatGPTでもサイト情報が引用される時代になってきました。

この流れの中で、GoogleやAIは、

・URL統一
・サイト整合性
・管理品質
・技術的信頼性

を以前よりさらに重視しているように見えます。

つまり、SSL化後の細かい設定統一も、今後さらに重要になっていく可能性があります。

最終的にはGoogleを迷わせないことが重要



最近のSEOでは、とにかく「Googleを迷わせないこと」が重要です。

そのため、

・301リダイレクト統一
・サーチコンソール再登録
・内部リンク修正
・canonical修正

をきちんと行って下さい。

そうすれば、時間経過と共に、SEOスコープや各種SEOツールの数値も徐々に正常化していくはずです。



最終更新日:2026年5月26日 回答者:SEOコンサルタント 鈴木将司



2018年06月30日
カテゴリ:SEOスコープ