Q:テーマと全く関係のないアクセスが多いページについてお聞きします。

今運営しているサイトは基本的に関係のない記事を書かないようにしています。
しかし、1ページだけ、今のテーマと全く関係のない、かけ離れた内容のページがあるのですが、トップページの次にアクセスが多い状況です。

アクセスは重要だとお聞きしています。これはこのままにしておいてもいいのでしょうか?
ちなみにこの関連のないページは、トップページや他のページにサイト内リンクを貼ったりはしておらず、単独で放置の状況です。


A:


サイト全体の5%〜10%くらいは、トップページで狙っている目標キーワードと全く関係の無いコンテンツのページが占めていても、上位表示しているケースは実際にあります。

ですので、現時点でその1ページだけであれば、そこまで神経質になる必要はありません。

ただし、油断してそうした無関係なページを増やさないようにして下さい。あるいは増やす場合は、同時に関連性の高いコンテンツのページを増やすようにして下さい。

それともう1つ重要な注意点があります。

トップページで狙っている目標キーワードと全く関係の無いコンテンツのページが、いくらアクセスが多いからといって、サイト内の全てのページからリンクを貼らないほうが良いです。

1つくらいなら許されますが、いくらアクセスが多いページだからといって、そうしたマイナスページを全ページのサイドメニューやフッターメニューなどから大量にリンクするのは、各ページにノイズを増やすことになりますので避けるべきです。

こうしたノイズを増やさないように気をつけてください。

Googleはサイト全体のテーマ性をかなり見ている



私は2003年頃からSEOを研究していますが、昔のGoogleと今のGoogleでは、サイトの評価方法がかなり変わっています。

昔は、アクセス数が多ければ有利になる部分がかなりありました。

しかし現在のGoogleは、「このサイトは何の専門サイトなのか?」をかなり重視しています。

例えば、整体院サイトなのに、

・芸能ニュース
・ゲーム攻略
・投資情報
・ペット情報

などが大量に混ざっていると、Googleはテーマ性を判断しにくくなります。

私はこれを、「専門店なのに雑貨屋化する状態」と例えることがあります。

例えば、ラーメン専門店に入ったのに、

・スマホケース販売
・中古タイヤ販売
・金券ショップ

まで始まったら、お客様は「この店は何屋なんだろう?」と感じます。

Googleもそれに近い感覚を持っています。

ただし、完全一致だけが正義ではない



ただ、ここで誤解して欲しくないのは、「100%テーマ一致しか許されない」というわけではないことです。

実際、強いサイトには多少テーマがズレたページがあります。

例えば病院サイトでも、

・院長の日常
・地域イベント参加報告
・スタッフ雑談
・季節の話題

などがあります。

しかし、それくらいの「人間味」はむしろ自然です。

最近のGoogleは、完全に機械的な専門サイトより、「実在感があるサイト」を好む傾向もあります。

私は最近、「GoogleはAI化が進むほど、人間臭さを見始めている」と感じています。

問題なのは割合とつながり方



今回のケースで重要なのは、「1ページだけ」という点です。

これが、

・数十ページある
・サイト全体の半分を占める
・毎日増えていく

となると危険です。

しかし、1ページだけで、しかもサイト全体から強くリンクしていないのであれば、そこまで大きな問題にならないケースはあります。

私は会員様によく、「Googleは人間の脳みそに近づいている」と説明しています。

人間でも、例えば歯医者さんが雑談を少しするくらいなら違和感はありません。

しかし、歯医者サイトなのに急に、

・仮想通貨投資
・FX自動売買
・競馬予想

ばかりになったら、「このサイト大丈夫かな?」と思います。

Googleもそれに近い判断をしています。

アクセスが多いページだからこそ注意が必要



ここは非常に重要です。

アクセスが多いページというのは、Googleからすると「そのサイトを代表するページ候補」になりやすいのです。

つまり、Googleが、

「このサイトってこういうサイトなのかな?」

と認識する材料の1つになります。

そのため、テーマと関係ないページにアクセスが集中し過ぎると、サイト全体のテーマ認識が少しブレる可能性があります。

特に最近は、Googleがサイト単位で専門性を見る傾向がかなり強くなっています。

ノイズという考え方が重要



私は昔から「ノイズ」という言葉をよく使っています。

ノイズとは、Googleにとって判断を迷わせる情報です。

例えば、整体院サイトで、

・腰痛改善
・肩こり改善
・骨盤矯正

というページが並んでいれば、Googleは「整体サイトだ」と理解しやすいです。

しかしそこに、

・ゲームレビュー
・芸能人ゴシップ
・スマホ比較

が大量に入ると、Googleの理解がぼやけます。

私はこれを、「ラジオの雑音」に例えることがあります。

本来聞かせたい音声があるのに、途中でザーザー雑音が入ると、内容が伝わりにくくなります。

SEOも同じです。

Googleに伝えたいテーマがあるのに、無関係な情報が増えると、テーマ性が弱くなることがあります。

最近のGoogleはサイト全体をかなり見る



昔は、「1ページ単位SEO」の時代でした。

しかし最近は違います。

Googleは、

・このサイト全体は何を専門にしているのか?
・どんなユーザーを助けているのか?
・どんなテーマに強いのか?

をかなり見ています。

例えば整体院サイトなら、

「すぐ治したい人」
「病院で治らず困っている人」
「初めて整体に行くので不安な人」

向けの情報が充実している方が、Googleは専門性を理解しやすいです。

最近は特に、

・Q&A形式
・FAQ
・比較表
・初心者向け説明
・手順解説

のような、「ユーザー不安を解消する情報」が強く評価される傾向があります。

AI検索時代はテーマの一貫性がさらに重要になる



最近はGoogle検索でも「AIによる概要」が増えていますし、ChatGPTでもサイト情報が引用される時代になってきました。

この時代になると、「テーマの一貫性」が以前よりさらに重要になります。

AIは、「このサイトは何について専門性があるのか?」をかなり分析しています。

そのため、テーマがバラバラなサイトは、AIから見ても理解しにくくなります。

私は最近、「これからは総合デパート型サイトより、専門店型サイトの方が強くなる」と感じています。

アクセス数だけを追いかけると危険



昔は、「アクセスが多ければ勝ち」という時代がありました。

しかし最近は違います。

例えば、100万アクセスあっても、

・テーマがバラバラ
・専門性が弱い
・ユーザーが迷う

サイトよりも、

・アクセスは少なくても専門性が高い
・悩み解決に特化している
・特定テーマに強い

サイトの方が評価されやすいケースが増えています。

これは医療アップデート以降、特に強く感じます。

最終的にはGoogleに「何屋か」を明確に伝えることが重要



私は20年以上SEOを研究していますが、最近のGoogleは、「このサイトは何屋なのか?」をかなり重視しています。

だから私は会員様にも、

・アクセスだけを追わないこと
・テーマを散らかし過ぎないこと
・ノイズを増やし過ぎないこと

をおすすめしています。

もちろん、多少テーマがズレた人気ページがあること自体は問題ありません。

しかし、それを全サイトに大量リンクしたり、無関係コンテンツを増殖させるのは危険です。

Googleに、

「このサイトはこのテーマの専門家です」

とわかりやすく伝えることが、今後ますます重要になると思います。

ノイズに対する対策の詳細は:
会報誌 MONTHLY SEO REPORT 2017年 3月号
上位表示を阻むページ内ノイズという問題
https://www.ajsa-members.com/seo-news/

でも詳しくレポートしましたので、未読の場合ぜひご覧下さい。



最終更新日:2026年5月26日 回答者:SEOコンサルタント 鈴木将司


2018年06月26日
カテゴリ:内部対策