Q:インターネットアーカイブを利用するときは、どんなときですか?

先日のサイトクリニックで、過去のサイトの状況を閲覧するインターネットアーカイブというのをスクリーンで表示されていました。
そのとき、これについての詳細がお聞き出来なかったのですが、インターネットアーカイブを利用するときは、どんなときですか?


A:


インターネットアーカイブは、SEOやサイト改善を行う上で非常に便利なサービスです。

私はSEOコンサルティングやサイト診断をする際にも、かなり頻繁に利用しています。

一般の方は、「昔のホームページを懐かしく見るサービス」というイメージを持たれていることがありますが、実際にはSEOやマーケティング分析において非常に実践的な用途があります。

私はよく、

「インターネットアーカイブはWeb業界のタイムマシン」

と説明しています。

普通のWebサイトは更新すると、昔の状態が消えてしまいます。

しかしインターネットアーカイブでは、過去のページ状態を確認できることがあります。

これがSEOでは非常に役立つのです。

自社サイトの過去状態を確認したい時



最も基本的な使い方は、

(1)自社サイトの過去ページを確認したい時

です。

例えば長年サイト運営をしていると、

「昔どんなトップページだったか?」
「昔どんな文章を書いていたか?」
「昔どんなサービスを掲載していたか?」

を忘れてしまうことがあります。

特に会社サイトは、何年も運営しているうちに少しずつ内容が変わっていきます。

すると、昔の状態を確認したくなることがあります。

例えば、

「昔の方が問い合わせが多かった」

というケースがあります。

その時にインターネットアーカイブを見ると、

「昔はこんなキャッチコピーだった」
「昔はもっと分かりやすかった」
「昔はサービス説明がシンプルだった」

などに気づくことがあります。

私は実際のコンサルでも、過去ページを見て、

「昔の方が良かった部分」

を発見することがあります。

サイトリニューアルで失敗した時にも役立つ



さらに多いのが、

(2)リニューアル後に元へ戻したくなるケース

です。

これは非常によくあります。

例えばサイトリニューアル後に、

・アクセス減少
・問い合わせ減少
・検索順位下落

が起きるケースがあります。

その時、多くの会社は、

「何を変えたのか」

を正確に覚えていません。

私はよく、

「サイトリニューアルは店舗改装に似ている」

と説明しています。

例えば人気飲食店でも、

「オシャレに改装したら常連客が減った」

ということがあります。

なぜなら、お客様が好きだった雰囲気まで消してしまうことがあるからです。

サイトも同じです。

デザインを綺麗にしたつもりでも、

「分かりやすさ」
「安心感」
「導線」

まで壊してしまうケースがあります。

その時、インターネットアーカイブで昔のページを見ると、

「以前はここに電話番号があった」
「以前はファーストビューが分かりやすかった」
「昔の方がサービス説明が強かった」

などに気づくことがあります。

競合分析で非常に役立つ



さらにSEOで非常に重要なのが、

(3)競合サイトの過去分析

です。

これは実はかなり重要です。

私はSEOコンサルティングで、競合サイト分析をする際によくインターネットアーカイブを使います。

なぜなら、

「競合がどう成長してきたか」

が分かるからです。

例えば現在上位表示されているサイトでも、昔から強かったとは限りません。

昔は普通のサイトだったケースもあります。

インターネットアーカイブを見ると、

・いつからブログを増やしたか
・いつからデザイン変更したか
・いつから専門性を強化したか
・どんなコンテンツを増やしたか

などが見えてくることがあります。

これは非常に勉強になります。

私はよく、

「成功サイトには成長の履歴がある」

と説明しています。

つまり現在だけ見ても、本当の成功理由は分からないのです。

過去を見ることで、

「どんな改善を積み重ねてきたか」

が見えてくることがあります。

Googleも「サイトの歴史」を見ている可能性がある



ここは非常に重要です。

私は以前から、

「Googleはサイトの歴史をかなり見ている可能性がある」

と考えています。

例えば、

・突然内容が激変した
・テーマが大きく変わった
・会社情報が消えた

などは、Googleにとって不自然に見える可能性があります。

逆に、

「長期間同じテーマで運営されている」

サイトは、専門性や信頼性を蓄積している可能性があります。

これはリアル店舗でも同じです。

例えば、

「20年間地域で営業している店」

は、それだけで一定の信頼感があります。

Googleも似たような考え方をしている可能性があります。

そのため、競合サイトが「どのくらい前からそのテーマを続けているか」を調べることはSEO的にも意味があります。

AI時代は「過去データ」がさらに重要になる



最近はAI検索が急速に進化しています。

すると今後は、

「そのサイトが長年どんな情報発信をしてきたか」

がさらに重要になる可能性があります。

なぜならAIは、

「一時的なSEOテクニック」

よりも、

「継続的な専門性」

を重視する方向へ進む可能性があるからです。

例えば最近は、

・著者情報
・運営会社情報
・継続発信
・専門性

などが重要になっています。

私は最近、

「AI時代は、積み上げ型サイトが強くなる」

とよく説明しています。

つまり、何年も同じ分野を発信しているサイトは強くなる可能性があります。

その意味でも、インターネットアーカイブは、

「サイトの歴史を見るツール」

として非常に価値があります。

昔のデザインから学べることも多い



面白いのは、昔のサイトデザインを見ると、意外な発見があることです。

最近のサイトは、オシャレさを重視し過ぎることがあります。

しかし昔のサイトを見ると、

「説明が分かりやすい」
「電話番号が目立つ」
「サービス内容がすぐ分かる」

など、実はユーザーに優しい構造になっていることがあります。

私はよく、

「デザイン性と分かりやすさは別問題」

と説明しています。

SEOでも成約率でも、最終的には、

「ユーザーが理解できるか」

が非常に重要なのです。

インターネットアーカイブを見る時の注意点



ただし注意点もあります。

インターネットアーカイブは、全ページが完全保存されているわけではありません。

また、

・画像が消えている
・CSSが崩れている
・一部しか保存されていない

こともあります。

さらに、robots.txt設定などによって保存されていない場合もあります。

そのため、完全バックアップとは違います。

しかし、それでも非常に貴重な情報源です。

最後に



インターネットアーカイブは、単なる「昔のサイトを見るサービス」ではありません。

SEO、マーケティング、競合分析、改善分析など、様々な用途で使える非常に価値の高いツールです。

特に最近は、GoogleもAIも、

「継続性」
「専門性」
「歴史」

を重視する方向へ進んでいる可能性があります。

そのため、

「昔どんなサイトだったか」

を知ることは、今後さらに重要になるかもしれません。

私自身も、SEO診断や競合分析をする際には、かなり高い頻度で利用しています。

非常に便利なサービスですので、ぜひ一度いろいろなサイトで試してみて下さい。



最終更新日:2026年5月26日 回答者:SEOコンサルタント 鈴木将司





2018年06月21日
カテゴリ:その他SEO対策