Q: キーワードの取捨選択の基準や判断についてお聞きします。
クライアントのビジネスや業界知識が十分にない状態では、キーワード候補を選定する際に「本当に除外していいのか」「このキーワードは集客につながるのか」といった判断が難しいと感じました。
そこでお伺いしたいのは、鈴木代表がキーワードの取捨選択をする際に、どのような基準や判断軸をもって進めているのかという点です。
また、キーワードの絞り込みにおいて、クライアントの意見をどの程度取り入れているかかもお聞きしたいです。
A:
キーワードの取捨選択が難しく感じられるのは、「そのキーワードを本当に除外していいのか」「集客につながるかどうか」を判断するための「軸」がまだ言語化されていないからです。
私自身も、検索ボリュームやツールの数値だけを見て判断することはほとんどありません。むしろ、「そのサイトが専門家として認識されるために必要なテーマかどうか」を起点に考えています。
まず最初に確認するのは、そのキーワードが専門家であれば知っていて当然のトピックかどうかです。
業界の基礎知識として欠かせない内容なのか、ユーザーが意思決定をする過程で必ず疑問に思うテーマなのか、あるいはAIや検索エンジンから見て「この分野に詳しいサイトだ」と判断されるために必要な話題なのか、という視点で見ます。
ここで重要なのは、「売れそうかどうか」よりも、「専門家として語らなければ不自然ではないか」という感覚です。
この段階で不要だと判断したキーワードは、検索数があっても優先度を下げます。
次に考えるのが、現実的に勝てる可能性があるかどうかです。
どれだけ重要なテーマであっても、大手企業やポータルサイト、比較・ランキングサイトが検索結果を占めている場合、短期間で成果を出すのは難しくなります。
そのため、検索結果に中小規模のサイトが入り込んでいるか、情報の質が十分でないページが上位にあるか、網羅的に解説されていない余地が残っているか、といった点を確認し、「ここなら取りにいける」と判断できるテーマを優先します。
さらに、実際に書き続けられるかどうかも重要な判断材料です。
理論的には正しくても、専門知識が足りずに書けないテーマや、取材や調査に時間がかかりすぎるテーマは、途中で更新が止まってしまいがちです。今ある知識や経験で書けるか、関連テーマを広げて継続的に発信できるかといった、運用面での現実性も必ず確認します。
最後に、競合サイトが実際に集客に使っているかどうかを見ます。
競合が記事を量産しているテーマや、カテゴリページを作っているテーマ、内部リンクを集中的に送っているキーワードは、それだけ成果につながっている可能性が高いと考えられます。ここまで確認して初めて、「このキーワードは集客につながる可能性が高い」と判断します。
クライアントの意見をどの程度取り入れるかについてですが、私はまずクライアントの要望や理想像をしっかり聞きます。
ただし、そのまま狙うのではなく、「その目標を実現するためには、まずどのテーマで専門性を積み上げる必要があるのか」という形に整理します。
たとえば、クライアントが直接的なサービス名や売上につながるキーワードを希望していた場合でも、「その前提として、この分野の網羅性を作る必要がある」「このクラスターページを押さえることで、最終的にそのキーワードが評価されやすくなる」といった論理で説明し、トピカルオーソリティーやトピッククラスターの考え方に落とし込んでいきます。
つまり、クライアントの意見は出発点として尊重しつつも、そのまま採用するのではなく、専門性と成果につながる構造に翻訳して提案する、というスタンスでキーワード選定を進めています。









