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会報誌 MONTHLY SEO REPORT 2018年 11月号

Googleが決めるサイト運営のルール

執筆:一般社団法人全日本SEO協会 鈴木将司

Googleは2018年11月12日にその公式ブログで1つの方針を発表しました。 それは定期購入ページの説明が不十分なWebサイトをChromeブラウザのユーザーが開く前に次のような警告を表示することです。

メッセージの内容は「この先のページはあなたに料金を請求しようとしています」というもので、ユーザーが予想しない料金が請求される恐れがあるということを警告するものです。 これはモバイル版 Chrome、PC 版 Chrome、Android の WebView で実施されるということです。 この機能のChromeブラウザへの実装は2018年12月に公開予定のChrome 71以降になるということです。

【参照元】
定期購入ページの説明が不十分な場合は警告が表示されるようになります
https://webmaster-ja.googleblog.com/2018/11/unclear-mobile-subscription-notification.html

その理由は、近年増えている定期購入の商品やサービスを販売するサイト上でユーザーが1回分だけ申込みをするつもりが、誤って定期購入のボタンを押してしまいその後毎月課金されて困るのを防止するためです。

そしてそうした誤解を招くサイトの運営者に対してサーチコンソールを通じてその旨通知をして、サイト運営者が問題を修正後に再審査リクエストをして問題が解消されたことを確認したらこのペナルティーを解除するということです。

この日までに自社サイト上で単発購入だけでなく、定期購入が出来るようになっているサイト運営者は
「モバイルでの料金請求のベストプラクティス」
https://support.google.com/webmasters/answer/9111943
というページで解説されている注意事項をよく読んで自社サイトにそうした問題が無いかを確認する必要があります。

こうした方針を打ち出したGoogleは、サイト運営者が守るべきサイト運営のルールを年々増やしてきています。

それらのルールを守らないと上位表示ができないことはもちろん、検索に全くかからなくなったり、かかったとしても検索結果ページ上やChromeブラウザの警告欄に警告メッセージや警告サインが表示されてしまいます。 それによりGoogleからの新規客獲得が非常に困難な状態に陥ることになります。

今回は、これまでGoogleがどのようなサイト運営のルールを決めてきたのかを振り返り、私達のサイトがそれらのルールを守っているかを1つ1つ点検していきたいと思います。

自社サイトが上位表示していないと感じている方の中で、できることは全てやったはずなのに未だ上位表示していないのは何故か疑問を持っている方は、ぜひ1つ1つ点検して見て下さい。

そして少しでも問題点を見つけたら早急にサイトを修正して下さい。それにより順位がかなり改善することが期待できます。

Googleが近年、サイト運営者に要求するようになった重要ポイントは次の9つです。

1. モバイル対応
2. SSL化
3. ウイルス・ハッキング
4. 著作権侵害
5. フェイクニュース
6. インターステシャル
7. 購入情報のわかりやすさ
8. 医療アップデート
9. コンテンツの信頼性

1つ1つ確認しましょう。

Google検索アルゴリズム学習ノート第四十五回
Googleリサーチカンファレンス2018フォローアップ

執筆:全日本SEO協会 特別研究員 中沢商会 ウェブマスター 郡司 武

平成30年11月20日に東京国際フォーラムで開催されたGoogle重要特許リサーチカンファレンス2018にご参加いただきました皆様に心から御礼を申し上げます。

さっそくですが、カンファレンスの内容について数回にわたりフォローアップしたいと思います。

今年に入って数回大きな順位変動が生じました。
コアアルゴリズムアップデートと呼ばれる更新によって数万、数十万PVを誇るサイトが 大きくPV数を落とす結果となりました。

検索アルゴリズムの変遷を振りかえると
2013年ごろ
ハミングバードアップデート実施
キーワードレベルから意味レベルのマッチングに切り替わり、タイトルタグにキーワードを含まないページでも上位表示が可能になりました。
意味解析の技術が進んだ結果といえます。

2015年4月
クオリティアップデート実施
低品質コンテンツを排除する目的としたもので、パンダアップデートと同種のものと考えられました。Googleはその詳細については公式に発表していません。

2015年10月末頃
RankBrain実装を発表
ディープラーニングによって飛躍的に向上したAIの技術を実装しました。
ユーザーが求める結果における精度が向上。
難しい検索クエリ(中高生が使うような造語や長文検索)の解析技術が向上しました。

2016年10月ごろ
ウェブサイトのAMP化
ニュース記事など速報性が求められるコンテンツにおいて従来のインデックスの仕組みとは異なるフレームワークで検索結果表示の高速化が図られました。
モバイル検索において上部にアコーディオン形式で表示されているコンテンツはAMP化されたものです。

2017年2月
日本語における検索結果の品質向上
WELQ問題に対処したものといわれています。
検索上位表示を目的に過度に対策が施されたページが下落しています。
対してユーザーのニーズに応えたページが上位表示しています。

2017年3月
フレッドアップデート実施
世界的な大変動 最大級の変動幅
大量なコンテンツを有するサイトが標的
過剰広告の取り締まり。
ユーザーの操作を阻害するような広告(インターステイシャル広告)の取り締まり。

2017年4月
プロジェクトアウルアップデート
フェイクニュースに対する取り締まり強化
誤解を招く情報、予期せぬ不快な検索結果、悪意のある行為、根拠のない陰謀説などを含む低品質なウェブページについて表示させないようにする。
検索品質評価ガイドラインの改訂